釧路発関空行MM126便にて、マスク着用をめぐる言い争いの末、新潟空港で途中降機させられた事件について感想を述べます。
まさかの本人Twitterに降臨
初報では頭のおかしい乗客が騒いだトラブル、で終わると思われたものの、何とピーチの対応や報道内容が遺憾であるとして、本人と思われる方がTwitterに降臨し、持論を述べる事態となっています。
トラブルの一部状況については、途中降機おじさんの空席挟んで隣の方がYouTubeにその様子をアップされています。「ピーチ マスク」で検索すると出てくるので、興味のある方はご覧ください。
途中降機おじさんの主張
- 搭乗までマスク未着用でも何も言われていない
- マスク着用はあくまで「お願い」で従うとは言っていない
- マスクを着用できない理由はあるが、センシティブな情報であり、公衆の面前でその情報を語りたくない
- CAに対して威嚇行為や暴力等は振るっておらず、強制降機させられる理由はない
- 新潟到着後も警察官はあくまで付き添いのような形で、「連行」ではない。逮捕もされていない
- 関空までの旅費を負担せよ
- 公共交通機関でマスクを強要する同調圧力には断固反対する
ふむ。確かにピーチに落ち度が全くなかったのかというとそうでもなさそうですね。マスク着用を半強制するのであれば搭乗までにアクションするタイミングはあったでしょう。ただ乗客側もマスク着用のお願いについて「搭乗するまで全く目にしていなかったのか」というとそれはないでしょう。自分に都合の良いことには目をつぶるのが人間です。言われなければOK。こう考えているのであれば、ピーチも途中降機おじさんも同じ穴の狢です。
結局はマスクをめぐるトラブル
最後は安全阻害行為を働く輩ということで機内から排除されたのでしょうが、問題の本質はマスク信者対マスク非科学論者の戦いでしかありません。
マスク信者の意見
- マスクはエチケット
- 完全ではなくともある程度飛散は防げる
- みんな我慢してつけてるんだから我儘言うな
- 自分がコロナに感染していない保証はない
マスク非科学論者の意見
- マスクにウイルス飛散を防止する効果はない
- そもそもコロナは大したことない病気
- マスクは息苦しい
- 着用を強制するような同調圧力には反対
これ、どれだけ議論しても双方納得することはコロナが滅びるよりも可能性低いと思います。
途中降機おじさんも、マスクをしない自身への配慮は求める一方、マスクを求める方に対しては無視どころか自分の主張を通す為に他の乗客の時間を奪っており、なんだかなという感じです。同調圧力に屈しないことは良いことだと思いますが、その目的ってなんですか?自分が苦痛を強いられない生活を獲得できたとして、それを不快に思う人がいる以上、次に同調圧力を発揮しているのは自身です。
また、盲目的にマスクをすることがマナー的な考え方も思考停止だと思います。「日本人はルールがなくても相手に配慮するもんだ」というのも結局自分の価値観でしかなく、つまるところ押し付けです。マスクをしたくてしているわけではないけど、みんな我慢してるんだからお前も我慢しろやマンですね。本気でコロナを不安に思っている人は少ないでしょうね。ただ、咳エチケットができてないオッサンも多いので、コロナ云々ではなく、汚ねーからマスクしろよ、と思っている人はいると思います。
先ほど申し上げた通り、これはいつまで経っても結論出ないし、仮に出たとして相手の意見に納得することは無いので、時間の無駄です。
解決策は新型コロナウイルスの指定感染症の分類見直しとそれによるコロナ報道の縮小です。人は恐ろしく忘れやすい生き物です。本質的なリスクそのものではなく、周りにどう見られるかが重要であり、報道が無くなれば、元の生活に戻っていきます。
最後に
こういう、意見が二分する話題って勢いあるので、取り上げられがちですが、取り上げたところで、エゴのぶつかり合いで終わるので、まともな経済活動にいそしんでいればそれでいいと思います。
身近にコロナ感染経験者(無症状)いますが、彼は感染対策は徹底していました。故に、マスクや消毒には限界があると思っています。だからと言って急いでいる人もいるであろう他の乗客の時間を奪ってまで意見を押し通す必要はなく(途中降機おじさんの意見ではそれはピーチのせいであり、自分のせいではない)、降りてから粛々と訴訟でもなんでもやれば良かったとのではと思います。