Travelがスタートして3ヶ月、eatがスタートして2週間くらい、色々とGoTo事業の課題が出てきたので、記事にしてみます。
GoToトラベルの課題
スタート当初はcovid-19の第二波真っただ中で、国民の批判をかわす目的で東京都の宿泊業者、都民は対象外となったGoToトラベルですが、10月1日から漸く対象外無しになりました。
ところが、10月10日より、じゃらんや一休、Yahooトラベルは割引額の上限を3500円に、楽天トラベルは35%の割引を受けられるのは1回のみと、所謂「改悪」となっています。一方、店舗型の代理店はこれまでと変わらずといったところです。
Twitter界隈では「改悪けしからん、これでは経済回らん」といったコメントをよく見ますが、そうでしょうか。私は都民で、まだGoToトラベルは利用していませんが、SNSに投稿している人たちはGoToを利用して高級ホテル・旅館への宿泊か、マリオットプラチナ修行をしている人たちが目につきます。利用者が全てこうした利用方法では無いと思いますが、制度の仕組み上、ディスカウントが大きい高級旅館やホテルに集中してしまうのは已むを得ないでしょう。従って、私はこの変更には賛成です。むしろもっと前からこうすべきだったと思います。
旅行マインドという意味では、9月4連休初日の羽田空港の混雑っぷりの映像で、旅行そのものがけしからん、という空気はある程度無くなったのではないでしょうか。会社でも休みの日に旅行に行くという話は聞こえてきます。
今回の改定で「じゃあ旅行辞めるわ」と思うような人は本質的にタカリ根性の人間であり、困っている観光業を助けようなんて本気で思っている人はいません。10月1日から旅行代金の15%分のクーポンが配布されましたが、都市部では百貨店や家電量販店でも利用可能であり、確かにそれらの業種もコロナの影響を受けていると思いますが、元々の政策の趣旨には合致しないはずです。それを喜んで「百貨店で茅乃舎の出汁買えました!」ってSNSでアップしている人たちを見ると、なんだかな、となります。それ、普通に生活に使うやつやん。土産でも買って、親戚や友達に送ってくれと。
GoToイート錬金術
ランチ500円、ディナー1,000円が補助される政策です。これを悪用例で有名なのはトリキ錬金ですね。1品だけ注文して帰り、差額分を利益とする。もっと強者は調味料30円だけ注文して帰るやつもいたようです(4日連続来たそうです)。まぁ制度の穴はそうですが、利用者のモラルが低すぎてヤバイですね。
ただ、これを肯定する人はあまり多くないと思いますが、前述のトラベルに関しては不平不満を言う人の方が多いように思います。が、本質的には税金にタカッてる時点で同じ穴の狢です。
最後に
GoToの詳細が出たときにバラマキ過ぎだと思いましたが、制度設計もあまく、結果としてタカリ野郎がどんどん炙り出されてしまいました。
お得に旅行するのと、補助ありきで思考するのは違いますよな。何でもありの人間にはなりたくないですね。