お金持ちや会社の出張、マイルでのアップグレードでもない限り、有償のビジネスやファーストクラスチケットを購入することは簡単なことではありません。それでも上級クラスに乗りたい!という方の為の裏技的な方法について記載します。
私は海外駐在を経験し、そんなに多くは無いですが、仕事や旅行合わせて年間60フライトくらい飛んでいます。航空会社のステータスはANAダイヤモンド、デルタプラチナを保有しています。
インボラアップグレードとは
その裏技は「インボラアップグレード」です。正しくは、Involuntary Upgradeで、航空会社のオーバーブッキングにより、座席がビジネス等の上位クラスに変更になることです。航空会社の都合によるものなので、「タダ」です。どこの航空会社でもインボラはありますが、航空会社によっては座席だけ上位クラスで、食事などのサービスはブッキングクラスのもの、というケースもあるようです。狭いエコノミーでトイレに行くのも神経を使うことを考えれば、座席だけビジネスクラスになるだけでも十分ですが。
過去のインボラ経験
私と妻の2人分の経験は以下の通りです。
- ANA エコノミー→プレエコ HND-LAX 2人 ノンステイタス
- ANA エコノミー→ビジネス HND-PVG 1人 ノンステイタス
- ANA エコノミー→ビジネス HND-PVG 1人 ANAプラチナ
- SQ プレエコ→ビジネス PVG-SIN 2人 ANAプラチナ
エコノミーからプレエコがインボラかと言われると何ともですが、当時エコノミーにしか乗ったことが無かった身としてはプレエコでも舞い上がっていたのを覚えております。
インボラのタイミング
これはもうバラバラですね。ネットを調べていても色々あるようです。私の経験では以下の通りです。前項の項番に対応しています。
- 空港チェックインカウンター
- 空港チェックインカウンター
- オンラインチェックイン
- 搭乗ゲート前
当たり前ですが、航空会社としてはインボラなんて発生させたくないわけで、タイミングとしてはギリギリまで可能性はあります。いや、ギリギリの方がいいのかもしれません。
私の経験した上記1と2は仕事終わりに空港に向かった為、国際線にも関わらずチェックインしたのはかなりギリギリのタイミングで、既にほとんどの乗客が手続きを済ませ、制限エリア内に入っており、オーバーブッキングが確定していたことが想定されます。
3は意外なタイミングです。これは私がANAプラチナステイタスに到達した最初のフライトだったので、ご祝儀的なインボラだったのかもしれません。なお、その翌年にはダイヤまで行きましたが、その際にはなかったので、ご祝儀アップグレードは人生で一回だけなのかもしれません。
4はほんとギリギリのタイミングですね。ネットではゲートピンポンという、チケットをかざしたタイミングでインボラが発生するというケースもあるようですが、その一歩手前でしょうか。
インボラをゲットするには
インボラの性質上、オーバーブッキングが発生していないことには上方遷移はあり得ません。GWやお盆、年末年始等の繁忙期であればエコノミーは大抵満席になり、オーバーブッキングが発生している可能性が高いと思われます。
また、航空会社のステイタスはあるに越したことは無いですね。私が経験した4つ目のケースでは、競合は同じプレエコの乗客ですが、予約クラスはエコノミーと異なり、一つしかない為、条件は同じです。違いは上級会員資格の有無かと思います。私はANAのステイタスだったので、純粋なシンガポール航空の上級会員ではないですが、たまたまその人たちが居なかったのかなと思います。
前段落で少し触れ増したが、エコノミークラスと一口に言っても、予約クラスは色々あります。変更やキャンセルが一切できない代わりに値段が安いチケットや変更・キャンセルOKの高いチケットがあります。推測の域は出ないですが、人情としては高いチケット買ってくれた人をアップグレードしたくなります。
と色々書いたものの、やはりチェックインのタイミングは重要で、ギリギリまで粘れるなら粘ると可能性は上がるような気もします。ラウンジでゆっくりしたい方や免税店で買い物したい方は、あるかどうかもわからないインボラに運命を委ねるよりは、本能の赴くまま、の方が良いかもしれません。
最後に
これまでの経験も踏まえて記載しましたが、インボラ発生頻度は決して高くありません。あまり期待しすぎると無駄に落胆するだけです。一方、ネットでは1人の方がインボラ機会が多い、との情報もありますが、私は2回2人でインボラアップグレードされており、本当にいつ発生するのかわからないものであります。オマケぐらいに思っておくのが丁度いいですね。